自動詞と他動詞:自動詞と間違えやすい他動詞,他動詞と間違えやすい自動詞

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We —— with other professionals to provide the best service. (最善のサービスを提供するために,われわれはほかの専門家たち——ます。)
(A) hire  (B) partner

空所に入る語として適切なのは,どちらでしょうか?

正解は(B) partnerです。気を抜くと,to provide the best serviceやother professionalsだけに目が行って,「ほかの専門家たちを雇います」なのでは(正解はhireなのでは)?と考えてしまいます。ところがこの文脈でhireを用いる場合,hireは他動詞であり,直後にwithは不要です。一方,上の文でpartnerを用いる場合,partnerは自動詞であり,partner withで「<…と>組みになる,パートナーになる」という意味です。

動詞には目的語をとらない自動詞と,目的語をとる他動詞があります。目的語になるのは名詞や代名詞,名詞相当語句です。例外もあるので語弊がありますが,直感的には「・・・を~する」と言う場合の「・・・を」に相当するものです。
例1:We enjoyed our holiday. (enjoyedは他動詞,目的語はholiday)
例2:He ate the apple. (ateは他動詞,目的語はapple)

一方,自動詞は目的語をとらないため,自動詞の後に名詞がある場合,補語であったり,自動詞と名詞の間に前置詞があったりします。
例1:Time is money. (isは自動詞,moneyは補語)
例2:We partner with other professionals to provide the best service. (※冒頭の例題と同じ文です)

ここまでは基本事項です。ところで,自動詞と間違えやすい他動詞や,他動詞と間違えやすい自動詞が存在します。英語を母語としない日本人が,前置詞が不要なのに必要だと思ってしまったり,必要なのに不要と思ってしまう,といった勘違いをしやすい場合があるのです。TOEICの中~上級者でも気を抜くと間違いやすいので注意が必要です。例を以下に挙げます。

自動詞と間違えやすい他動詞

以下は他動詞であり,動詞の直後に目的語を取るため,前置詞は不要です。

discuss(discuss aboutではない)

例:We discussed the problem.
※talk aboutやtalk aboutは正しいです。

resemble(「似ている」)

例:She resembles her mother.

他動詞と間違えやすい自動詞

以下は自動詞であり,動詞の直後に目的語を取りません。前置詞が必要です。

apologize

例:Mr. Kato apologized to me for being late.

arrive

例:We arrived at the station.
※ただしarrive home(家に着く)という表現があります。この場合のhomeは名詞でなく副詞です。このhomeはcome [go] home(帰宅[帰国]する),I’m home.(ただいま。)などの表現をなします。

listen

例:He listened to the music.

冒頭の例題も「自動詞か他動詞かを見極める」(かつ,to provide the best serviceやother professionalsだけに目が行って「雇う」だと決めつけず,partner with(<…と>組みになる,パートナーになる)という表現に思い至る)という点がポイントでした。当ブログが推奨する「こまめに辞典を引いて語彙力を強化すること,かつ,暗唱できるまで例文を覚える」でコツコツ覚えていきたいところです。

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