…もまた…ない:nor,either,neither(1)

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norという単語を目にした場合,反射的に「…もまた…ない」という意味を思い浮かべる方が多いかと思います。それで正解です。一方,「eitherにも「…もまた…ない」という意味があるんじゃなかったっけ?」と思う方もいるかもしれません。それも正解です。ここまでは多くの方が思いつくかもしれませんが,nor,either,neither(norと一緒によく用いられますね)それぞれの使い方について,正確に説明できるでしょうか?本エントリーでは,norとeitherについて整理します。長くなりすぎるのを避けるため,neitherについては続きのエントリーで解説します。
※以下では「…もまた…ない」に関する主な意味・用法について解説します。さらにほかの意味や用法もありますが(特にeither),それらについては辞典を参照してください。

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nor

接続詞で,「…もまた…ない」の意味を表します。以下のパターンがあります。

1. (neither または not と相関的に用いて)…もまた…ない

例1:He neither drinks nor smokes. (彼は酒も飲まなければたばこも吸わない。)
例2:She is neither tall nor short. (彼女は背が高くも低くもない。)

2. (否定の節や文の後に用いて)…もまた…ない

この用法では,norの後に(助)動詞と主語の倒置が起きます。
例1:He hasn’t arrived, nor has his wife. (彼は着いていませんが,奥さんもまだです。)
例2:I never saw him again, nor did I regret it. (私は二度と彼とは会わなかったし, それを悔やみもしなかった。)(『ルミナス英和辞典』研究社, 第2版, 2005年)

→「1.」,「2.」それぞれの見出しに書いたとおり,上の例では,neitherやnotと一緒に用いたり,否定の節・文の後に用いて,norは「…もまた…ない」の意味を表しています。したがって,ある問題文が意味のうえで否定的な内容であっても,上の形に該当しなければ,norを選ぶべきではありません。
例:Lack of money made it difficult for him to buy food or drink.
もしこの例でorが空所になっており,選択肢にorだけでなくnorがある場合,意味的にnorを選びたくなるかもしれませんが,そうではなくorが入ります。

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either

eitherには形容詞や代名詞の用法もありますが,ここでは副詞のeitherについて解説します。まずお決まりは,“either A or B”で「AかまたはBか(どちらでも, いずれかを)」です。もしうろ覚えでしたら,“both A and B”(「AもBも(両方とも)」)とペアで必ず覚えましょう。

本題に戻ります。副詞のeitherは,否定文で「…もまた…ない」の意味を表すことができます。「…もまた…ない」という日本語だけ暗記しているとnorの用法と混乱して覚えづらいところです。例文を見てみましょう。
例1:“I don’t like dogs.” “I don’t either.”
この例文の第2文でNorを使いたい場合,“Nor do I.”と言い換え可能です。“Neither do I.”や“Me neither.”などとも言い換え可能です。eitherもnorも「…もまた…ない」の意味を表すわけですが,形の違いを押さえたいところです。いずれも「私も好きではない」,「私もそうだ」の意味になります。(※後者の「私もそうだ」は,肯定とも否定とも取れる表現ですが,この場合は否定の意味で「私もそうだ」です。曖昧さをなくしたい場合は「私も好きではない」と訳す方がよいでしょう。)

『新英和中辞典』(研究社, 第7版, 2003年)には,norとeitherが同じ文の中で使われる,次の例文も載っています。
例2:“I won’t go.” “Nor I either.” (「私は行きません」「私も行かない」)
この例文の第2文は,例1と同様,“I won’t (go) either.”,“Neither will I.”,“Nor will I.”,“Me neither.”などと言い換え可能です。

長くなりすぎるのを避けるため,neitherについてはエントリーを改めます(…もまた…ない:nor,either,neither(2)へ続く)。

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