空所に入る語として適切なのはどちらでしょうかと、次の問題があったとします。
—— of the two answers are correct. (2つの回答はどちらも不正解だった。)
(A) Neither (B) None
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正解は(A) Neitherです。neitherは(二者の)どちらも~でない(=bothに対応する否定語)。三者以上の否定にはnoneを用いる、という区別があります。
TOEICは4択ですので、上のような問題は、NobodyやNothingなども選択肢に含まれてきそうです。ですが、of句が続く場合、none of…やnot one of…という表現はできますが、no one ofやnobody ofという表現はできません。例えば
None of them answered. (誰も答えなかった。)は可ですが、
Nobody of them answered. は不可です。
そのためNobodyは正解にはなりません。こういうのは一つずつ覚えていくしかないですね。
※英語のコロケーション(語の配置,連語)が正しいかどうかを調べる際に,Googleで次のように調べると参考になります。すなわち、半角のクォーテーションマーク(二重引用符)「 “” 」でキーワードを囲んでGoogle検索をすると、入力したキーワードの順番で完全一致検索ができます。本エントリーを書いている時点で“none of them”を検索すると6億5700万件ものヒットがあります。一方“nobody of them”のヒット数は64万3千件まで下がります。また、検索結果の内容を見ても、「なぜ“nobody of”はダメなのですか?」のような記事が上位に来ています。これら(桁が違うようなヒット数や、ヒットした記事の内容)からも、nobody of themではなくnone of themだと推測できます。
nothing ofという表現はありますが、「少しも~ではない」(He is nothing of a gentleman. 彼には紳士らしいところは少しもない)という意味になります。そのためnothing ofも本問の場合不可です。
※本エントリーがヒントにした設問:『ETS TOEIC 定期試験既出問題集 1000 Vol.3 Reading』(原題は韓国語)(YBM, 2022年)の「TEST3 PART5」111(p. 81)