分詞についてTOEICでは、例えばPart5の短文穴埋め問題で、空欄に入るのが現在分詞か過去分詞か、あるいはどちらでもないかを選ぶような出題があり得ます。本エントリーでは、それらの見分け方について整理したいと思います。
まず、基本として以下を覚えておきたいところです(以下は基本であり、分厚い文法書にはさらに詳細な解説があります)。
自動詞の現在分詞:…している~(「進行」)
a sleeping baby(眠っている赤ん坊)
“A rolling stone gathers no moss.” (「転がる石にはこけが生えない」。「職をよく変える人は成功しない」または、「たえず活動している人はいつも清新だ」の意にも用います)
他動詞の現在分詞:…させる~
an exciting event([人をわくわくさせる出来事→]わくわくする出来事。下のan excited audienceとペアで覚えるとよい)
an amusing story([面白がらせる話→]面白い話)
自動詞の過去分詞:…した~,…してしまった~(「完了」)
fallen leaves([落ちてしまった葉→]落ち葉)
a retired politician(引退した政治家)
他動詞の過去分詞:…された~(「受け身」)
an excited audience([エキサイトさせられた観衆→]エキサイトした観衆。上のan exciting eventとペアで覚えるとよい)
a broken window(割れた窓)
polluted air(汚染された大気)
例題
上の基本を押さえておくと,例えば次のような問題が出た場合に便利です。
He is a —— person. (彼は頼りになる人だ。)
(A) dependable (B) depended (C) depending
空所に入る語として適切なのは、(A)、(B)、(C)どれでしょうか?
↓
↓
中学校や高校の英語でよく出てくるdepend on(…次第である、…に頼る)という言い回しを覚えていれば、「dependには目的語が直接付くのではなく、前置詞onがついている→dependは自動詞である」と分かります。
さらに、上に述べた分詞の基本を押さえておけば、「depending person(頼っている人??)、depended person(頼ってしまった人??)は変であろう」と考えることができます。
その結果、(B)、(C)をはずして(A)が正解だと答えることができます。話を分かりやすくするために単純な例文を上で用いましたが、もっと込み入った問題が出ても、基本的にはこの考え方で攻めていけます。
なお、上記の基本を押さえたうえでも、英語を母語としない日本人にとって、なかなか分かりづらい表現はけっこうあると思います。そうした表現に出くわした場合、暗唱できるようになるまで例文やフレーズごと覚えてしまうのがTOEIC対策としては良いと考えます。例えば、「…を呼び物にする映画、…を主演させる映画」、「…を特集する新聞」などの意味でfeaturingがよく用いられます。
a film featuring a new actress
上の例のfeatureは他動詞です。「呼び物にする映画、主演させる映画」ということでfeaturingでよいのですが、「…によって主演させられた映画??→featuredが正解??」のように、当サイト管理人は一瞬混乱してしまいました(考えてみれば、featuredを用いるならば、少なくともfeatured byの形を取る必要がありそうです)。
「理屈で考えてもよく分からない場合(←まずちゃんと理屈でよく考えることは大事です)、暗唱できるようになるまで例文やフレーズごと覚えてしまう」というやり方も身に付けておきたいところです。