正解は現在分詞か過去分詞か?を見分ける方法

分詞についてTOEICでは、例えばPart5の短文穴埋め問題で、空欄に入るのが現在分詞か過去分詞か、あるいはどちらでもないかを選ぶような出題があり得ます。本エントリーでは、それらの見分け方について整理したいと思います。

まず、基本として以下を覚えておきたいところです(以下は基本であり、分厚い文法書にはさらに詳細な解説があります)。

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受動態の分詞構文はhaving beenも省略可能

分詞構文には単純形と完了形があり、後者の場合、文の述語動詞の表す時よりも前の時を分詞構文は表します。

単純形の例:Drinking coffee, Mr. Kato watched television. (コーヒーを飲みながら、加藤氏はテレビをみた。)

完了形の例:Having drunk coffee, Mr. Kato watched television. (コーヒーを飲んでしまってから、加藤氏はテレビをみた。)

より正確に書くと、単純形でも時間の前後関係を表すことはできます

Opening the bottle, he poured the wine into my glass. (びんのせんを抜くと、彼は私のグラスにワインをついだ。『ロイヤル英文法』改訂新版,旺文社,2000年,p.521)

上の例文で、「びんのせんを抜く」が時間的に前、「ワインをついだ」が時間的に後です。信頼できる文法書『ロイヤル英文法』は上の例文を挙げつつ、特に強調したり、意味が曖昧になったりしないかぎり、ある動作の後にほかの動作が続くとき、はじめの動作を分詞にして前に出す際、完了形にする必要はない旨を述べています(同上)。

言い換えると、完了形の分詞構文は、分詞が表す時が、文の述語動詞が表す時より前であることをよりはっきり示す、といえます。

また、分詞構文には受け身の動作や状態を表す受動態の分詞構文があります。“being+過去分詞”が用いられ、beingは、文頭に来る場合、省略することができます

(Being) Written in plain English, this book is suitable for beginners. (分かりやすい英語で書かれているので、この本は初心者に適しています。)

本エントリーの本題はここからです。 “受動態の分詞構文はhaving beenも省略可能” の続きを読む